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2021

#112 人生の岐路(氣田泰樹/4年)


たった23 年しか生きていない私がこのような文章を書くことはとてもおこがましいことだと思います。


「大学生が何言ってんの?(笑)」と思うような稚拙な文章ですが、読んでいただければ幸いです。

 


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「人生の岐路はいつでしたか?」

という問いにあなたは何と答えますか?


 

「岐路」という言葉には

“将来を決めるような重大な場面”

という意味があります。


高校 3 年の時、私は受験に失敗しました。

当時、体育教師になりたいと思っていた私は東京学芸大学を受験しましたが、見事合格点まで 1 点足らず不合格となりました。


この日、私の浪人が確定しました。

浪人時代は予備校に通い、勉強漬けの毎日でした。

高校まで毎日我武者羅に全力でサッカーをしていた私にとって、サッカーができない日々は

『心に穴が開いた』

ような感じでした。


勉強に飽きた時は気分転換によく散歩をしました。

そんな気分転換の散歩中にいろいろなことを考えていました。

中でもよく考えていたことは自分の将来のことでした。


自分はこの後どうなるのか?

何になるのか?


「浪人して去年より良い点を取って東京学芸大学に入学して、卒業して、体育教師になる?」


当時思い描いていた自分の未来像は、考えるたびに何か引っかかるような感じがしました。


自分の将来にしっくり来ていなかった私は

「本当に先生になりたいのか?」

「本当にやりたいことは何なのか?」

を考えるようになりました。


そして


「本当にやりたいことは何なのか?」


最初に考えたのは

「サッカー選手になるという夢はどこいったのか?」

でした。


私は、小さいころサッカー選手になりたいと思ってサッカーを始めました。

しかし、中学、高校とサッカーをやっていく中でその夢は自然と目指さなくなりました。


「どうして、目指さなくなったのだろうか?」

「中学も高校もプロを目指すようなサッカー環境ではなかったから?」

「そんなに簡単なことじゃないし、自分がなれるわけがないと思ったから?」

「今から目指すのは無理なのか?もう遅いのか?いや、まだ今からでもなれるんじゃないのか?」

「本気でサッカーできる期間も長くはないし、今しかできないことやるべきじゃないのか?いや、浪人もしたし、もう親に迷惑はかけられない」


ある日は「今からでもサッカー選手になれる」

ある日は「今からは無理だしもう迷惑はかけられない」

そんなことを考える日々が続きました。


そして本当にいろいろなことを考え、時間をかけて私は 1 つの答えを出しました。



「今からでも、サッカー選手を目指す。」



私の中で「今しかできないことやるべきじゃないか?」という思いが1 番大きく、強く自分の決断に影響を与えました。


そして、私は具体的な目標を立てました。

「筑波大学蹴球部に入部して自分を成長させ、サッカー選手としてチームと契約をする。」


2018 年、私は無事筑波大学に入学し、蹴球部に入部することができました。


それから3 年半、

大きな怪我をして半年間サッカーが出来なくても、

思うように試合に出られなくても、

下のチームに移動になっても、


自分の中で浪人時代に決意したことや目標は揺らいだことはありません。


「サッカー選手になる」という決意、目標のおかげでTOP チームには程遠い実力の私でも史上最高の自分を目指して高いモチベーションを保ち、練習に打ち込めています。



そして今、「サッカー選手としてチームと契約する」という最後の目標に向けて海外リーグへの挑戦を考えています。


「あなたの人生の岐路はいつでしたか?」



私はこの問いに対して

「あの日サッカー選手になると決意した日です。」

と答えることが出来るように。

「サッカー選手になる」

と決意した日が、その決意を持って今まで努力してきた日々が、どんな結果になろうと私の人生に大きな影響を与える重要な場面になるように。


残り少ないサッカー人生を全力で悔いのないように走り切りたいと思います。

 



最後にはなりますが、このような状況下にも関わらず、筑波大学蹴球部が活動できる環境を整えてくださっている大学関係者の皆様、茨城県サッカー協会・関東大学サッカー連盟の皆様、ファン・サポーターの皆様、この場を借りて心より感謝申し上げます。


今後とも筑波大学蹴球部をよろしくお願い致します。



筑波大学蹴球部

体育専門学群4年

氣田泰樹


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