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2021

#121 応援 (杉田諒/4年)

はじめまして。筑波大学社会・国際学群国際総合学類4年生の杉田諒と申します。よろしくお願いします。つまらない文章かもしれませんが暇つぶしがてら軽い気持ちで読んでいただけると大変うれしいです。

 


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僕がいた中高のサッカー部はそんなに大所帯ではなかった。当然、組織だった応援のようなものを受けたこともない。

 

 

だからこそ、蹴球部での応援に圧倒されたのは必然だった。

 

 

応援への憧れはユーチューブで蹴球部の試合を見た受験生の時から持っていた。

 

入場時に歌われる “おーおーきーくー むねをはり、 まえをむきー すすもー ..... ”の応援歌は特に好きだったし、かっこいいなと思っていた。憧れだった。

 

 

入学後中々試合には出られず悔しい思いもしたが、そんなときでも頑張ろうと思えた一つの理由に同期から応援されている中で試合をやりたい、そこで活躍したいという想い、目標があったのは間違いない。

 

 

ただ、試合に出られない期間は長かった。自分では誰よりも努力しているつもりだった。(結局その努力は周りとのマイナスを埋める作業にしかなっておらず、プラスを産み出せてはいなかったのだが、、、)

自分は試合には出られない。他の選手の応援をする毎週末。

素直に頑張ってほしいという想いとともに、自分もいつかあの場に立ちたい、そこで応援されるためにも今は精一杯仲間を応援しようと思って声を張り上げていた。(恥ずかしい話だが、自チームの応援を心からできたことはなかった。そこまで大人にはなれなかった。)

 

 

結局1年生のころは一度も公式戦に出られなかった。それどころか、チーム内青白(紅白戦)で唯一ベンチという屈辱的な経験もし、なんでサッカーやっているんだろうというような惨めな気持ちも抱いたりした。それでもいつか大好きな同期の前で自分が上手くなった姿を見せたいという一心で頑張り続けた。

 

 

2年生の夏サッカー人生初の長期離脱を要する怪我をした。

そこからのリハビリの毎日。一日も無駄にしなかった。多くのものを得ることができた。しかし、年が変わり、しばらくたち、やっと復帰できるとなったとき、そもそも公式戦が行われなくなった。

 

応援されたい、同期の前でプレーしたいという目標は遠のいた。

 

 

4年生になり全く満足のいく結果は残せていないし、出場時間も少ない。しかし、少しだが公式戦にも出ることができるようになった。しかし、入部当初、いやそれ以前から目標に、楽しみに、していたあの応援を僕がされることはない。

 

 

もちろん普段の練習前後で偶然友達に、同期にあったときに交わす少しの会話、お互いを鼓舞する言葉、これらでかなり勇気づく、また、モチベーションも高まる。長期オフの時かけられる地元の友達からの何気ない言葉、ちょっとした応援、これらの効果は測りしれないものがある。

 

 

しかし、やはり“応援”、まるで試合そのものも動かしてしまうかのような、会場全体が唸りをあげているかのようなあの応援を受けることができないのは非常に残念だ。(こんなことを言っても仕方のないことだが。)

 

 

最近よく言われるありきたりなことだが、当たり前だったことが急に当たり前ではなくなることがある。正直そんなこと言われても、「そんなの分かっているけど、どうしようもないじゃん」くらいにしか思わない。

 

でも、実際にこの当たり前ではなくなるを経験した今思うことは、たとえそうなったとしても、また当たり前に戻ることを信じて頑張る、準備するしかないってことだ。

 

 

僕が引退するまでのあと数十日の間にあの憧れだった“応援”が許可されるかはわからない。というよりも常識的に考えてそんな可能性は1%にも満たないだろう。

 

それでも、もしその1%が実現した時に、そもそも僕が試合に出られていないと意味がない。

 

当たり前が当たり前でなくなった今、再度当たり前が戻ったときに思いを、願いを叶えるため、今できる準備を精一杯やっていきたいと思う。

 


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僕が今感じている想いをそのままかいたので拙い文章になってしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございました。

このブログで書いたように、大学サッカーの醍醐味の一つに部員による応援というものは間違いなくあると思います。また、応援が再開される日が来たら是非注目してみてください。

また、蹴球部員はおそらく誰もが、普段から皆さんからの応援には(声に出ているものかどうか、またその大小にかかわらず)、大きな力と気持ちをもらっていると思います。(蹴球部の皆さん憶測で勝手なことを書いてしまい申し訳ありません。)

 

今後とも筑波大学蹴球部への応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。


筑波大学蹴球部

社会国際学群社会学類4年

杉田諒


WRITER:杉田諒
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