筑波大学社会・国際学群社会学類4年の遠藤瞭太と申します。
まず、簡単に自己紹介をします。
埼玉県越谷市出身で、大袋FC→越谷市立千間台中学校サッカー部→さいたま市立浦和高等学校サッカー部→筑波大学蹴球部といった経歴です。現在は、B1チームのキャプテンを務めています。
今回、部員ブログを書く貴重な機会を頂き、大変嬉しく思います。何を書こうか迷いましたが、サッカー人生最後の一年となった今、感じていることをありのまま書こうと思います。
長く拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けると幸いです。
私が15年間のサッカー人生で痛感したことがある。それは、
「人は簡単には変わらない」ということ。
失敗をした時、悔しい思いをした時、気持ちを新たに「これからはもっとこうしよう」と意気込んだものの、寝て起きると決意を後押ししてくれた感情が勢いを無くし、いざやろうとしても思うように気持ちが乗らない。そして、寝て起きてを繰り返す程、また前の姿に戻ってしまう。
練習中に声を出さない人に声を出せと言う。自分を追い込んで走れない人にもっと走れと言う。言ったその瞬間はできるかもしれないけれど、次の日には恐らくやらなくなっているし、1週間後は言われたことすら覚えていない。
集団になれば尚のことである。練習の雰囲気がぬるくても、何となくそれに合わせてしまう。やっていることに違和感があっても、皆でやっている事だからと目を瞑ってしまう。
波風立てずに、足並みを揃えている方が、楽だし安全だから。その時にはもどかしさを感じているけれど、終わってしまえばすぐに忘れてまた同じことを繰り返す。
こんな情けない経験を何度もして来た。大きな決意から小さなもどかしさまで自分やチームを変えられるチャンスが何度もあったのに無駄にして来てしまった。
そして、望んだ結果を何も得られず、大学4年生になった。
そんな自分を変えられる最後のチャンスだと思って、サッカー人生最後の一年である今シーズン、私は生まれて初めてキャプテンに立候補した。
立候補する瞬間も、変化を恐れて動きたくない自分が邪魔してきたが、半ば投げやりに手を挙げた。
私の素性を知っている人なら分かると思うが、リーダーに向いた性格ではない。人前に立つのも苦手だし、上述したように分かっていても行動できない人間だからである。
それでも、やるしかない環境に身を置いて挑戦しようと思った。自分が変わることで周りにも刺激を与えて、もっと良いチームにしたい。そうして自分の成長した姿とチームの良い結果を最後の一年で実現したいと思った。
キャプテンになって半年、投げやりに手を挙げたあの瞬間に思い描いていたキャプテン像や、同期と話していたチームの理想像にはまだ遠い。
もっと気持ちを前面に押し出してチームを鼓舞したり、時には心を鬼にして叱咤激励したり、チームのためにやらなきゃいけないことはたくさんある。
練習の中で、雰囲気が良くないこともあるし、お互いに妥協してしまっていると感じる部分もある。
私のチームのコーチは「他人に要求することは、自分もそれをやる責任を負うことだ」と、よく言っている。
チームに対して変化を求めることは、自分にも妥協を許さないことだと私も考えている。
だから、チームに問題が生じた時は集団の空気に呑まれず、まず自分がアクションを起こすことが必要だと思う。
今まで、何度変わろうと思っても変えられなかったのだから、そう簡単に上手く行かないことは理解している。
変わるためにはもっと動かなきゃいけない。一人になることを恐れてはいけない。
そう自分に言い聞かせて、残り少ないサッカー人生を全力で走っていきたいと思う。
長々と自分のことを書いてしまいましたが、このブログを読んで下さった方が何かを変えたいと思っていたら、その一助になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
筑波大学蹴球部
社会・国際学群社会学類4年
遠藤暸太