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2020

#85 漢 (岩田佑成/4年)



皆さん、はじめまして。


熱い熱いコンササポーターの皆さん、お久しぶりです。


筑波大学蹴球部4年の岩田佑成です。




自分のサッカー人生を振り返りながら、筑波大学蹴球部での経験を書かせていただきます。

拙い文章にはなりますが、最後まで読んで頂けると幸いです。


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自分は小学1年生の時、ある夢を持ちました。


「プロサッカー選手になる。」


これはサッカーをやってきた人全員が持つ夢だと思います。


自分もその1人でした。


小学生ながらサッカーの魅力にどっぷりとハマっていきました。





サッカー人生のスタートは近所のサッカーチームでした。

サッカーを始めたきっかけは幼馴染の友達が誘ってくれたからです。

この友達がいなかったら今の自分は存在しないですね。本当に感謝です。




小学3年生の時、コンサドーレ札幌のセレクションを受けました。

これも友達がきっかけで受けることになりました。



コンサドーレ札幌のセレクションの内容はゲームしか覚えていません。

セレクションに来た選手全員がボールを触ろうとしていましたが、自分はゴール前で構えて、相手の攻撃の芽を潰してました。

ゲームではボールをほとんど触っていなく、特に手応えはなかったのです。



それが面白い選手だなと思われたのかな?

気が付いたらフクロウのエンブレムがある赤い服を身に纏っていました。


ここからがコンサドーレ札幌でのサッカー人生の始まりです。

コンサドーレ札幌では本当に内容の濃く、他のチームでは絶対に味わえない経験を沢山させてもらいました。

道内のタイトルをほぼ獲得し、数々の全国大会に出場しました。


個人としてもある程度結果を残し、自分の住む小さな町では少しだけ名の知れた存在でした。


そして、ジュニアからジュニアユース、ジュニアユースから

ユースと、運良く昇格することができました。

ここまでの人生を振り返ると、周りの人や運のおかげで成り立っているなと感じます。




学年が上がる、カテゴリーが上がるにつれて強くなっていった思いがあります。


「絶対プロサッカー選手になりたい。」


コンサドーレ札幌のプロ選手を間近で観させていただく機会も増え、その思いが本当に強くなっているのを実感しました。

しかし、プロへの練習参加をし、レベルの差を痛感しました。

現実はそんなに甘くありませんでした。


今まで運良くステップアップできていた自分は練習参加を経てプロの世界は思ってる何倍もの上だということを見せつけられました。


そんな経験を18歳ですることができた自分は幸せ者です。



しかし、どこからでてくるかわからない自信がありました。



高卒でプロサッカー選手になれないと感じた自分。


そこで、プロサッカー選手になるためにはどうすればいいか

考えました。


「大学を経由して戻ってこよう。(鮭になろう)」


※コンサドーレ札幌にはユース出身者が違うチームを経験して再び育ったチームに戻ることを鮭と言います。



大学を経由して、一回りも二回りも成長して、帰ってこようと思いました。


その為には関東のレベルの高い大学に行かなければいけない。


そして、筑波大学蹴球部のTOPチームの練習参加をさせていただきました。


その時の衝撃を今でも覚えています。

一つ一つの練習の質、合間の時間の素早さ、練習中のコミュニケーションの量など。

様々な点において、感動したのを覚えています。


「ここにくれば絶対にプロになれる。」


そう思いました。


そして、その後の推薦入試の末、入学・入部を勝ち取りました。





やっと正式に筑波大学蹴球部に入部できた。


「よし、ここにきたからもうプロになれる。」


変な自信と今まで上手くいっていた過去が自分を邪魔しました。



自分は筑波大学蹴球部に入部してから約半分はTOPチームではなく、その下の2軍チームで過ごしました。



筑波大学は推薦入試で入部できる人数が決まっています。

なので、そのメンバーがTOPチームの中心として活躍することが当たり前なのです。


ただ、自分はTOPチームで活躍していません。


同期のメンバーは活躍をしているのに。


自分はできませんでした。





ものすごく悔しかった。ものすごく苦しかった。




試合に出ている同期の応援歌を歌っている時。


練習後の同期と練習前の自分がすれ違う時。


授業後にすぐ練習に行く同期の背中を見ている時。



ただ、活躍できないのは必然でした。



なぜなら



ここにくれば絶対プロになれると思っていたから。

衝撃を受けたこのチームに入って満足していたから。

環境が自分を成長させてくれる思っていたから。

なんとかなると思っていたから。




ここにくればプロになれる環境なんてない。

絶対レベルアップできる環境なんてない。



常に向き合う相手は自分自身であり、それを越えてこそ目標や夢が見えてくる。

自己分析をし、夢や目標を叶える為に逆算し、今やるべきことを質高く行う。



筑波大学蹴球部にいるから。

親元を離れて頑張っているから。

今までステップアップできてきたから。


など、自分自身に目を向けず、環境や形だけに目を向け、努力していない人にチャンスなど巡ってこない。





全て物事は自分の努力次第で変わる。




それに気がついたのは4年になる前です。

自分でも遅すぎると思います。

しかし、肌で、頭で、心で感じたこの気持ちは一生忘れないと思います。



TOPチームにいるから上手くなる。これも間違いです。

2軍チームだからプロになれない。これも間違いです。



2軍チームにいても努力次第でプロになれる。


なので、今年の2軍チームは自分が引っ張る。

自分自身に向き合い、チームに向き合い、「全国優勝」という目標を達成する。



あの時感じた筑波の衝撃を毎日の練習で作り上げようと、4年生として頑張りました。

2軍チームにいながら、常に毎日が刺激的で、上手くなっている実感を得ながらプレーする日々が最高に楽しかったです。


2軍チームの今シーズン

公式戦では5勝1敗。

惜しくも全国大会には出場できませんでした。


2軍チームで立てた「全国優勝」という目標は達成できませんでした。


そして、自分が小学1年生の時からの「プロサッカー選手になる」という夢も達成できませんでした。





結果から見れば、今までと変わらないように感じるかも知れません。

しかし、これまでの15年間のサッカー人生とは違い、この1年間本気で自分自身に向き合い、チームに向き合い、努力したからこその達成感を感じています。



目標や夢は届きそうで届かない。

それは15年間の努力の積み重ねの部分が影響していると思います。

もっと早くに気づいていれば変わっていたかもしれません。


ただ、1番成長した1年間でした。





今月12月20日の試合をもって、小学1年生から16年間続けてきたサッカー選手を引退しました。(正確には12月23日かな?)

(人生最後の試合でゴールを決めることができたのは神様からのご褒美かな?)


正直サッカーが自分からなくなって、何をすればいいかわかりません。

それくらい自分にとってサッカーはかけがえのないものです。


サッカーを通して様々なことを教えていただきました。

最高の16年間でした。


両親、同期のメンバー、ファン・サポーターの皆様、友人、コーチ、昔のチームメイト、自分に関わってくれた全ての人に感謝します。

本当にありがとうございました。


夢は叶えられませんでしたか、これまでの出会いを大切に、第二の人生に向かって頑張ります。




結局最後は自分。

やるかやらないか。


やれる漢になれたかな。

後輩からみてカッコいい漢だったかな?


真の漢になった(?)岩田佑成をこれからもよろしくお願いします。





最後になりますが、今後とも筑波大学蹴球部へのご支援、ご声援のほど、よろしくお願い致します。








筑波大学蹴球部

体育専門学群4年

岩田佑成






コメント
名前

内容


鎌田 康士朗
2023-01-30 13:58:15

すごい
坂本
2021-01-03 16:41:32

夢をありがとう。あなたはわたしの夢でした。これからも輝き続けてください。