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2020

#69 身の丈 (安孫子怜央/4年)

はじめまして。

筑波大学体育専門学群4年の安孫子怜央です。




僕はあまり周りの人に対してイライラしたり、怒ったりしません。

なぜなら、自分の中でその人は「そういう人」だと見なしているからです。




これだけではピンとこない人がほとんどだと思います。

例えば、何を言うにしても一言余計なことを言ったり、攻撃的な口調になってしまったりする人がいたとします。

しかし、それはその人の性格であったり、口癖であったりするから仕方ないと僕は考えています。

授業をろくに聞かずにプリントだけ見せてほしいと言ってくる人に対してもプリントを見せます(僕も結構見せてもらっています笑)。




このように自分は自分、その人はその人と考えているため、周りの人の行動や言葉に対してイラつくことはあまりありません。

これは、良い意味では一人一人の価値観やパーソナリティを尊重しているといえますが、悪い意味ではある種の諦めともいえます。

人を注意したり怒ったりするにもエネルギーが必要ですから。

しかしどんな人に対しても本気で向き合い、どんなことに対してもこのエネルギーを使える人がこの組織にはいるし、そういう人たちは本当にすごいと感じています。







ここまで書いて、じゃあ周りの人が何をしてもいいのかというと、そうは思いません。

特にチームスポーツであるサッカーや蹴球部という組織の中においては「そういう人」は和を乱す一因になってしまう恐れもあります。

団体行動においては全員が同じ方向を向いていることがとても大切です。

そのためには、これでもかというくらいお互いがコミュニケーションをとり、それぞれの考えをすり合わせることが必要だと蹴球部での4年間で学びました。




ここまでは僕が周りの人に対して思っていることについて書きました。では自分自身に対してはどうでしょうか。




僕は自分自身のことを、あまり表には出さないがけど負けず嫌いで熱い人間だと思っています。

しかし、常に高いモチベーションを保てていたわけではなく、大学に入学してから現在に至るまでに何度かこう思うことがありました。




「最近、熱量が足りてなくないか」   と。




ただ上を目指してギラギラしていた入部当初に比べて、現在の自分はどうだろうかと。

周囲との実力の差や、怪我の数々を言い訳にして、自分自身に対して「そういう人」だ、そのくらいの選手だ、と諦めている自分がいました。

そういうときに限ってプレーはうまくいかないし、毎日の練習をただこなしているだけで、正直やっていて楽しくないときもありました。




そんな状況でいつも思い返す言葉があります。この言葉が頭に浮かぶと、また気を引き締めて頑張ろうと思えます。最後にその言葉を紹介して終わりたいと思います。




「自分の身の丈より少し上で頑張ってみる」




これは蹴球部の追い出しコンパの時に先輩からいただいた言葉です。

自分の身の丈に合った環境にいることは居心地が良いし、それなりにプレーすればそれなりの評価がもらえます。

しかしそこで満足していいのか、後悔しないか。多くの先輩が言葉を残してくださった中でなぜか一番強く頭に残っています。



そしてもう一つ。これは同期の中にも気に入っている人がいるように思います。




「自分に期待しろ」




おそらく自分が思っているよりも自分ってやれると思います。


このブログを見た誰かの行動を変えることができるとは正直思っていません。

なぜなら人はそんな簡単には変われないと思っているから。

ただ、この場をお借りして自分の思いを述べたからには、自分の言葉に責任を持ってこれからの人生を過ごしていきたいと思います。



拙い文章に最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今後とも筑波大学蹴球部へのご支援ご声援のほどよろしくお願いいたします。





筑波大学蹴球部

体育専門学群4年

安孫子怜央



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