この度、蹴球部生活二度目のブログを書くことになりました、筑波大学蹴球部4年の高山優と申します。今シーズンは蹴球部の副将と、昨シーズンに引き続き、副務を務めさせていただきます。一年間よろしくお願いします。
福岡県出身、筑波大学体育専門学群の4年生です。
詳しい自己紹介につきましては、昨年のブログを見ていただければと思います。
拙い文章ですが最後まで読んでいただけると幸いです。
「とうとう始まってしまった。」
2023年10月、蹴球部の2024シーズンをどのような方針で行うか、の会議がスタートして、2024年1月22日のシーズン始動のタイミングで自分はこう思った。
先輩たちと練習したり、ご飯に連れてもらっていたりした日々は過ぎ去り、ついに自分たちが最上級生になった。
思えば、大学1年生のころ、筑波大学蹴球部について、何も知らなかったし、何も知ろうとしていなかった自分が、4年生の代で、副将、副務をすることになるなんて、自分でも想像つかなかった。TOPチームの結果なんて、あんまり覚えていないし、全体MTもオンライン。ただ目の前の練習、試合に向けて、自分が出来ることは全てやって、ひたすら努力していた一年。
そこから徐々に学年が上がるにつれて、筑波大学蹴球部という組織がどんな組織なのか、興味を持ち、様々な活動に参加し、色んな経験をした。
サッカーをするためだけの組織ではないということ、しかし、全てはサッカーに繋がっているということも感じた。
そして、2年生の10月、副務になった。自分としては大きなチャレンジだった。副務として、蹴球部の内側の、より深くを、知ることが出来た。実際に活動して、その大変さ、先輩方の偉大さを痛感した。サッカーをするために必要な事、自分たちがサッカーを自由にできていることの有難みを感じた一年だった。また、ホームゲームのプロジェクトチームにも数回参加し、ブース担当や、ある一節の広報担当も経験した。そんな経験をした3年間が、今の自分に繋がっている。
ただがむしゃらに過ごした一年生を三回繰り返しただけでは経験できない感覚、感情がそこにはあった。蹴球部じゃないとダメな理由が自分の中で形成された。
「筑波大学蹴球部という組織で、最高の瞬間を“何度でも“味わいたい」
これが自分なりの今年の望み。
組織のビジョン、ミッション、バリュー、フィロソフィーはもちろん尽力する。その上で、今年はこの望みをかなえるために、筑波大学蹴球部で活動していこうと思う。
“最高の瞬間“を言語化しようとするのは野暮だと思って、やめた。一人一人、最高の瞬間なんてバラバラだ。
けど、筑波大学蹴球部は自分の最高はもちろん、他人の最高の瞬間を本気で喜べる組織だと思う。それは間違いないと言いたい。
一昨年、C1チーム(当時4軍)のチームがIリーグ2部で劇的優勝を遂げた。あの瞬間、筑波大学蹴球部に入って、本気で良かったと思った。自分が所属していないチームの勝利がこんなにうれしかったことはなかった。
決勝点の流れなんて、今でも鮮明に覚えている。
三井の意味わかんないドリブルからのシュート、こぼれて、もりとの折り返し、山田雄大のゴール。
あの時の試合映像は画面録画してて、今でも見ることがある。
当時C1キャプテンの吉田けいた君に、東浦ゆうま君が泣きながら抱きついている写真は何度見ても良い。
自分が関わった出来事に対して、感情が湧きだす、心が動くことは何回も経験したことはある。それこそ昨年の関東リーグで初めて点を決めた瞬間なんて、最高の瞬間でしかなかった。
今後も最高の瞬間はあると思うけど、いつも自分がヒーローなわけじゃない。そんなことなんてめったにない。
自分が求める最高の瞬間は、更新されていくものだと思う。その瞬間を味わいたく、何度も努力するし、最高と思う基準も上がってくる。人生のピークなんて更新し放題なのだ。過去の最高の瞬間は、少しずつ色褪せ、今の最高の瞬間には及ばなくなる。
けど、筑波大学蹴球部は、ちょっと違う。
毎日違う考え方のやつと関わり、切磋琢磨し、色々な角度、色々な背景から最高の習慣を味わうことが出来る。“最高の瞬間“の中で、別フォルダを作ることが出来る。
血のつながっていない人の喜びをこんなに分かち合える組織、なかなかないと思うし、筑波大学蹴球部だからこそ、最高の瞬間を何度も味わえると思う。
蹴球部の他の人のことをこんなに感情移入して、心が動くのは、日頃のふるまいを見ているからだと思う。そのために、もっと他人に関心を持つ必要がある。この一年間、蹴球部員ともっと関わり、他者に少しでも影響が与えられる人間でありたいと思うようになったし、そうならなければならない、「副将」と「副務」の役職がある。名前だけの副将と、副務は必要ない。とことん、他者に影響を与えられるように行動していきたいと思う。
最近、同じ副務の中村優太が言っていた、
「今の蹴球部は、一人一人が自分のベクトルをもって、それに対して各々がベストを尽くし、頑張っている。その状態もいいけど、それを1つの方向にしていくことも必要だと思うし、そのきっかけがほしい。サッカーはその一つ。」
という言葉。
まさに「繋がり」が今の蹴球部に必要だと思う。
優太は本当に全体が見えていると思うし、尊敬する。優太が言うように、皆を繋ぐ、「サッカー」という共通項を、1つのベクトルにするなら、この1年、やっぱり、もっと熱く、部員皆がサッカーを通して、感情をむき出しに、やれると思う。関東リーグは既に始まり、今週末には社会人リーグが開幕する。来月にはIリーグも。
4年生はもちろん、後輩のみんなも、ラスト1年だと思って、今年活動してもらいたい。その土台は4年生が作るし、その土台で存分に楽しもう。
「とうとう、最高の一年が、始まってしまった」
2024、みんなで最高の瞬間を掴み取りに行こう。
あんまり言いたいことまとめずに書き始めて、統一感もなく、自分らしくないなとは思いますが、このブログを読んで、少しでも頑張ろうって思ってくれる人がいたら嬉しいです。
最後に、筑波大学蹴球部を応援していただいている皆様へ。
日頃より筑波大学蹴球部へのご声援、ご支援、誠にありがとうございます。2024シーズン、「繋頂」というスローガン、「大学サッカーを牽引し続ける」というビジョンのもと、筑波大学蹴球部は活動いたします。応援していただいている皆様と「繋」がり、日本一という「頂」をとれるよう精進いたします。今後とも、よろしくお願いいたします。
大学サッカーラスト一年、全力を尽くします。
筑波大学蹴球部
体育専門学群 新4年
2024シーズン副務,副将・高山優