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2020

#63 僕が伝えたいこと(菊池建/4年)



「自分のプレーや応援でトップチームの勝利に貢献したいです。」



フレッシュマンコースが始まる4月に、スタッフの方との面談で僕はそう言いました。

それから3年半、まもなく、大学でサッカーをプレーすることに一つの区切りを迎えようとしています。


こんな時期になると、数人から聞かれるのが「4年間短かったですか?」という質問です。「ベタな質問だなあ」と思いながらも、少しでも興味を持ってくれることは心底嬉しいです。


4年間を振り返ると、正直に「長かったなあ」と思います。

これもまたベタですが、Iリーグに初めて出場した時のことが遠い昔のことのようです。

4年間、本当に様々な出来事、感情の起伏を経験しました。



長かった4年間を振り返り、変わらなかったことと変わったことがあります。



まず、変わらなかったこと。それは、筑波でプレーするサッカーを最後まで楽しめたことです。

どこでプレーしようがサッカーが楽しいことに変わりはないでしょう。それでも筑波でプレーするサッカーは格別でした。中学生の頃から抱いていた筑波大学蹴球部への憧れのまま、向上心の塊のような指導者やスタッフの方、選手とサッカーができ、これ以上の幸せはありませんでした。




次に、変わったことについて。それは、冒頭の宣言です。 


入部当時、僕は他の部員と同じようにトップチームでのプレーを目標とする一選手でした。

しかし、目標はいつの間にか夢に、夢は幻想にと有様を変え、今ではトップチームでプレーすることはほとんど不可能になりました。

当初抱いていた目標が、姿を変えていくきっかけとなる出来事は特にありません。強いて言うなら、トップチームが対戦相手に圧倒的な強さで勝つ姿を見るたびにでしょうか。


「こんな強いチームの一員としてやっていけるわけがない。」と力不足の自分を正当化していました。大した努力をしてないが、自意識が異常に強い僕だったので、見当違いの目標を立てている自分が耐えられなかったのです。



なぜ、こうなってしまったのか。

「実力不足のてめえのせいだよ。」で全ては片付くのですが…



最後に、これからも人生が続く自分への自戒の念と、下級生の踏み台になれればという思いを込めて少し考えていきます。



現実的な意見を述べるなら、目標設定にもっと力を入れるべきでした。

トップチームでプレーするという目標はそのままに、何年生で達成するのか、そのためにどんな要素が必要でいつまでに獲得しなければならないか。順序立てて計画する必要がありました。



もう1つ挙げるなら強くあるべきでした。

ここでいう強さとは、現在地と目標とする自分を地続きで捉えようとする力です。

僕にはこの強さが欠けていました。

目標にはしていても、どこか他人事。現在の自分と目標とする自分を色濃く結びつけることができなかったのです。


最初は、目標とする自分が空高いところにいても良い。それを徐々に自分の目線に近づけ、そして手繰り寄せていく。そうした作業を継続できる人こそ強い人と言えるでしょう。

実際、僕の同期や先輩、後輩にはこうした強い人が何人もいて、自己実現していく姿を見てきました。本当に尊敬しています。



長かった4年間でした。変わらなかった自分も変わった自分も、全て財産と受け止め、また生きていきます。

最後に(これが本当の最後です)、小中高大とサッカーを指導して頂いた方や仲間、家族、全ての人に感謝しています。皆さんのおかげで、より一層サッカーを好きになることができました。



ここまで文章を読んでくださり、また文章を書く機会を与えてくれてありがとうございました。



筑波大学蹴球部
人間学群障害科学類4年

菊池建



<TSCチーム最終戦予定>
茨城県社会人リーグ最終節
10月25日(日) 14:00 kickoff
vs境トリ二タス
@境町サッカー場




WRITER:菊池建
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