#50 サッカーありがとう (永満凌/4年)
蹴球部4年の永満凌です。
宮崎東サッカースポーツ少年団、檍中サッカー部、宮崎西高サッカー部を経て、今は筑波大学蹴球部でサッカーをさせてもらってます。
父が教員をやっており、サッカー部の顧問を務めていたので、幼い頃からサッカーは身近にありました。
小学4年生でサッカーを始めて、いつの間にか頭の中はサッカーでいっぱいでした。
中学時代はサッカーしてるか寝てました。
高校時代は勉強してるか自転車漕いでるか寝てるかサッカーしてました。
サッカーで疲れて家に帰るので、 勉強はなるべく学校でやりました。
課題も休み時間にできるだけ進めました。
いつの間にか成績が上がりました。
筑波大学に受かりました。
サッカーありがとう。
今までを振り返ってみると、 楽しい思い出も悲しい思い出もサッカーが関係することばかりです。
両親とサッカーに育てられました。
高校まではサッカーを通じてできた仲間とサッカーが楽しいからサッカーをする。
それだけでした。
元々人見知りな私は友達も多い方ではなく、学校生活も、部活も、休みの日も、ずっとサッカー仲間と過ごしていた気がします。
自分の感情を表に出すのが得意ではない自分が、サッカーをしている時は自分を自由に表現できました。
またその自分を知っている仲間と過ごすのが心地良かったのだと思います。
筑波大学に来て、初めて、 サッカーに人生を懸けている人達と出会います。
本当の勝負の世界を知ります。
サッカーの苦しい部分も知ります。
その中で悩みながらやってきて、残された日数も少なくなってきました。
ありきたりかもしれませんが、やっぱり仲間の存在が大きかったです。
田舎でのんびり過ごしてきた私をみんなが支えてくれました。
寝坊→練習遅刻の危機を何度か救ってもらいました。
サッカー上手い人たちって自分勝手なイメージありませんか?
王様で、うまくいかないと周りに文句言って、すぐふてくされる。みたいな。
ゴリゴリに偏見ですが実際私もそう思ってました。
けど筑波のみんなは違うんです。
プロ入団が決まっている選手も何人もいますがみんな本当にいい奴なんです。
みんな自分にベクトルが向いていて、要求はしますが文句は言いません。
仲間想いで、熱くて、サッカーが大好きでチームと仲間のために闘える選手ばかりです。
私みたいな田舎から来た下手くそをチームメイトと認めてくれて、優しく、時には厳しく接してくれます。
私はずっと高いレベルでサッカーをやってきた訳ではありません。
サッカーに人生を懸けてるかと言われれば違います。
僅かな可能性に懸けてこの先サッカーを続けていく勇気もないです。
けど、筑波のみんなが大好きでみんなと少しでも長くサッカーがしたい。
最後みんなで笑って終わりたい。
本当にそれだけです。
せっかくの機会なので、家族、友人、これまで支えてくださった方々にも感謝の気持ちを伝えたいです。
大学で悔しい思いはたくさんしましたが、クラブチームや強豪校でサッカーやっとけばよかったなんて思ったことはありません。
小中高大と様々な環境でできたこと、大切な仲間たちや指導者の方々と出会えたこと、それを支えてくれたことを本当に感謝しています。
本当にみんなと出会えてよかった。
サッカーありがとう!
筑波大学蹴球部4年
体育専門学群
永満凌
