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2017

#2 蹴球部と自分(森田真陽/4年)

今年度、Tsukuba Syukyu Club(通称:TSC)の主将を務める筑波大学蹴球部4年の森田真陽です。

 

学生最後のシーズンを迎えるにあたって、学生サッカーに対する自分の考えを書きたいと思います。

 

筑波大学蹴球部に入部してからこの3年間、私には常に考え続けてきたテーマがありました。

 

「なぜサッカーを続けているのか。」

 

筑波大学に入学が決まって、サッカーについては今まで続けてきたこともあり、特に辞める理由は無いということで蹴球部に入部することを選びました。

私は、筑波大学蹴球部はプロ選手も輩出している部で有名な部であるということは知っていましたが、正直あまり深く考えることなく蹴球部に入部しました。

 

しかし、入部してみると全てが想像と違いました。

毎朝4〜5時起きのフレッシュマン、蹴球部の基準、桐の葉をつけることの重みについても知りませんでしたし、なにより周りのサッカーに対する姿勢がこれまでとは全く異なり、小・中・高とぬるま湯に浸かっていたことを思い知らされました。

そんな中で最初に蹴球部を選んだ理由を問われた時、正直自分でも明確な答えは分かりませんでした。

 

そんな生半可な気持ちだった自分が苦難の多い日々を送ることになったのは必然だったのかもしれません。

1年生のころは周りのレベルに全くついていけず、何もできませんでした。

今思うと自業自得で、今ではよく友達から笑い話にされますが、当時は逃げたいと思ったこともありました。

そんな自分が情けなかったし、何よりサッカーに対して失礼でした。

 

もちろんこれらはネガティブな経験に思えるかもしれませんが、今ではこれらを含め本気でサッカーをできる環境にいることを誇りに思い、かつ感謝しています。

 

逆に嬉しいこと、学べることも多々ありました。

練習の成果が出た時、活躍できた時、そして何より本音で言い合えるかけがえのない仲間ができたことは一生の財産です。

 

こうした経験を経て、自分が大学までサッカーを続けてきた意味を自分なりに見出せるようになりました。

 

その意味は、人としての成長。

 

苦い経験を経て、以前よりは人の痛みがわかるようになりましたし、少しは打たれ強くもなったとは思います。

そしてうまくいっている時もそうでない時もことあるごとに自分と向き合い、その都度自分に何が足りないか考え努力する。

それは決してプレーの面だけでなくピッチ外の部分でも常に意識するようになり、何より人としてどうあるべきかということを学びました。

 

みなさんはどうでしょうか。

 

サッカーが好きだから、プロになりたいから、サッカーを続けている。

もちろん素晴らしいことですし、その気持ちは誰もが持ち続けられるものではないと思います。

ただそれ以上に学生サッカーには一人の人間として何が必要か、どうあるべきかを学ぶための多くの要素が詰まっていると思います。

多くのことを犠牲にして続けてきたこの学生サッカーの可能性を私は信じています。

 

昨年度茨城県リーグ2部で優勝したTSCは、今年度から1部に昇格し、3,4年生のチームで優勝を目標に戦っています。

現在、第5節を終え2勝1敗3分けと、優勝に向け厳しい状況が続いておりますが、必ず目標を成し遂げ、個人としてもチームとしても成長した姿が見せられるよう日々全力で、そして謙虚に精進していきたいと思います。

何卒、応援のほどよろしくお願い致します。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

筑波大学蹴球部の応援をこれからもよろしくお願い致します。

 

 

筑波大学蹴球部4年 TSC主将 森田真陽(岡山県立津山高校出身)

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