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2023

#162 準備が物事の8割を決定する(中村優太/新3年・副務)

はじめまして。筑波大学蹴球部新3年、体育専門学群所属の中村優太と申します。

始めに簡単な自己紹介をさせていただきます。福岡県糸島市出身で、幼稚園からサッカーを始め、前原ミストラルFC、TINO F.Aを経て、東福岡高校に進学、そして2021年春に一般入試にて、筑波大学に入学、蹴球部に入部しました。

今シーズンは副務という役職をいただき、この度、人生初のブログを書きたいと思います。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

今ブログで紹介させていただきたいのは、私がとても大事にしている「準備が物事の8割を決定する」という言葉です。これはサッカーにも、勉強にも、その他多くのことに当てはまります。
より詳しく説明します。物事決定以前の準備が8割、生まれつきの才能が1割、運が1割。これが私の考え方です。努力という概念もこの8割に含まれるのではないでしょうか。

ここで質問です。
皆さんは物事が失敗した時、後悔することがありますか。もちろん私は何度もその経験があります。サッカーの試合に負けた、模試の判定が悪かった、事業が失敗した、などなど多くの人も失敗と後悔を経験しているのではないでしょうか。

では後悔の内容はどうでしょうか。
「あのPKを右に蹴っていれば」
「古文から先に解いていれば」
「なんとしてもあの時の相手と契約を結んでいれば」
私は、このような後悔はあまり意味を成さないものだと考えます。

私の考える本来の後悔は
「もっとPKの練習をしておけばよかった」
「あらかじめ、テスト時のルーティーンを決めておけばよかった」
「事前に資料に目を通せばよかった」
という風なものです。

皆さんもお気づきの通り、前者と後者には決定的な違いがあります。
そうです。前者はその瞬間の行動、後者は過去の準備段階を悔いているということです。

前者が完全に悪いと言っているわけではありません。瞬間的なひらめきや生まれ持った才能もとても重要な財産です。しかしどこか「運が悪かった」という風にも聞こえませんか?それでは、成功につながりません。それに対し、後者は行動そのものの過ちを認めています。過去の自分自身の怠りを認めているわけです。つまり失敗が成功のもとではなく、失敗の原因を過去の準備段階に遡り、それを改めることが成功のもとなのです。

では具体的に準備とは何か。
サッカーの試合では、それまでの練習・筋トレ、日常のケア、道具の手入れ、当日のアップ…
模試では、基礎の習得、応用能力の獲得、テスト傾向の把握、当日の体調管理…
事業では、目的と現状の整理、課題と解決策の設定、フィードバック、資料の管理…
などなど準備段階のキーポイントがこれだけ挙げられます。

サッカーに関してさらに言えば、試合中ですら準備の質がプレーの質の8割を決定します。
どれだけを周りを見るか、味方とコミュニケーションをとるか、相手の布陣を把握するか、体の向きを作るか、と挙げればキリがないほどです。

ここまで読んでいただいた方には「準備が物事の8割を決定する」という考え方を少し理解していただけたのではないかと思います。

それでは私の準備に関わる経験を二つお話させていただきます。

まずは昨年行った天皇杯の無料招待。なぜこの企画をするのかという概念的なことから、どうすれば人に来てもらえるか、お金は足りるのか、人手はどうするのかという実在的なことまで、徹底的に話し合いました。その後、それぞれの内容が担当に振られ、その担当が資料を作成し、全体でも何度もミーティングを重ねました。結果として試合には敗れましたが、新たに弊部を応援してくださるようになった方も多くいらっしゃったと伺っています。
これは部員たちの周到な準備が成功を手繰り寄せた一つの事例だと思います。

二つ目は、私が現在、部の二軍にいること。これも準備による結果です。私という人間が、筑波大学蹴球部の二軍に所属しているということは、全体で見れば、準備の良さによるものなのか、悪さによるものなのかわかりません。筑波大学に入学できたこと自体は、幼少期から高校まで文武両道に励み続けた私自身の準備、そしてその環境を与えて続けてくれた両親の準備の良さによって叶ったものです。しかし、新三年として迎える今シーズン初めに、昨シーズンと同じ二軍にいることは、私の準備の悪さに起因するはずで、昨シーズンのトレーニングに臨む姿勢、自主練や筋トレの量、試合の振り返り、それらがまちがいなくトップチームのスタメンたちに比べて足りていませんでした。さらに言えば高校や中学時代の積み上げも劣っているはずです。これを覆すには、倍以上の準備の量と質が不可欠です。

まずは筑波大学蹴球部を、さらに進化させることのできる副務になるために、
そして「運が悪かった。」という言葉で私のサッカー人生が終わらないように、
インカレ優勝メンバーに私の名前が残るように、

最高の準備を。

拙い文章ではありましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。皆さんも「準備が物事の8割を決定する」という言葉を頭の片隅に置いて生活してみてはいかがでしょうか。耳が痛いこともあるかもしれませんが、きっと生活を豊かにしてくれるはずです。

今後とも筑波大学蹴球部への温かいご声援をよろしくお願いいたします。

筑波大学蹴球部 

体育専門学群 新3年 

2023シーズン副務 中村優太


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