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2021

#96 理由(滝沢真奈/4年)

新年あけましておめでとうございます。



まずこの場をお借りして、2020年のコロナ禍において各種大会の開催にご尽力頂いた皆様に感謝申し上げます。


また、リモートで、そして会場に足を運んで弊部を応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。




筑波大学蹴球部でマネージャーを務めておりました、4年生の滝沢真奈と申します。


これまで”蹴球部”としてSNSやHPで多くを発信してきましたが、自らの名前を出して発信することは初めてですので緊張しております。拙い文章ではございますが、お時間のある時にご一読いただければ幸いです。





蹴球部で活動した4年間を振り返ると、楽しい思い出ばかりではなかったというのが正直な印象です。

いない方が良いと言われたこともありましたし、選手のみでの自主運営という伝統を壊した自分の入部は本当に正しかったのかと考えることも多かったです。


そして勝った時も、負けた時も、常に感じていたのが無力感です。

チームに所属している以上、やはり結果に貢献したいという思いがありました。

しかしピッチでプレーをするわけでもなく、ましてやチームに帯同するわけでもなかったので、どう貢献していくべきなのかは本当に最後の最後まで悩んだ部分でした。



勝利は、多くの人の”プラス”の積み重ねによるものだと考えています。


例えば

指導者による指導

トレーナーによるケア

分析チームによるスカウティング

選手によるプレー

仲間による応援


これらの”プラス”を少しでも大きくするために、選手やスタッフは日々努力を重ねています。


しかしマネージャーの仕事、そして兼任をしていた学連の仕事は、”マイナスを与えないこと”に過ぎないと思います。

仕事をしたからといってチームにプラスをもたらすわけではないけれど、もしそれをしなかったらマイナスを与えてしまうのです。

選手たちがプラスを積み重ねるスタートラインをマイナスにするわけにはいかない。

そんな責任感に突き動かされてマネージャー業を行っていた部分も大きいです。





そんなプラスを与えられない無力感を感じ、あまりに重い責任に押しつぶされそうになりながらもなんとかチームに貢献しようと頑張ることができた理由は、責任感以上に、間違いなく蹴球部への愛です。



そしてそんな大好きな蹴球部には、いつも周りに自分よりも頑張っている人がいました。


球研(作業部屋)に行けば、チームの勝利のために寝る間を惜しんで対戦相手を分析している人がいました。


1グラに試合を観に来る少年サッカーの子供たちの顔を見れば、彼らが普段子供たちにどれだけ熱量と愛情を注ぎ、夢を与える存在となっているのかが容易に想像できました。


試合会場に行けば、

トップチームのために影で頑張るリフレ係、

自分の多くの時間を犠牲にして試合運営に協力してくれている補助学の部員、

そして筑波大学蹴球部の看板を背負い、大きな期待、プレッシャー、責任の中戦うトップチームの姿がありました。



常に刺激をもらえるこの組織で4年間活動できたのは本当に幸せな事です。


苦しいことも多くありましたが、それ以上に楽しく充実した蹴球部生活でした。


蹴球部をモチベーションに受験勉強に励んだ日々、
毎朝1グラに通ったフレッシュマン期間、
JFAハウスに通った日々、
球研で仕事をした多くの時間、

全ての経験、時間が私の貴重な財産です。





このような4年間を過ごすことができたのも、マネージャーを入部させるという決断をし、受け入れてくださった先輩方のおかげです。
本当にありがとうございました。


スタッフに怒られ、悩み、何とか前に進もうともがいていたフレッシュマン期間から4年間見てきた同期。
筑波のマネージャーというポジションを共にゼロから切り開いためぐ。
この学年として活動する事ができて本当に良かったです、ありがとう。


そして元気な後輩からは、いつも力を貰っていました、ありがとう。




最後になりますが、誰かのために頑張ることの楽しさを教えてくれた高校時代のサッカー部のチームメイト、そして共に多くの時間を大学サッカーのために費やしてきた学連の仲間にも大きな感謝を伝えたいと思います。




ここ数年結果という形で応援してくださる方々に恩返しをすることができていませんが、後輩たちが、必ず強い筑波を取り戻してくれると思います。そう期待させてくれる、頼もしい後輩たちです。


今後とも、筑波大学蹴球部への変わらぬご声援をよろしくお願い致します。



筑波大学蹴球部

理工学群社会工学類4年

滝沢真奈



コメント
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kazu-aqua
2021-01-04 15:02:12

マネージャー業、お疲れ様でした。最後の学年にきてのコロナ禍は、今までにない出来ごと。蹴球部を支えるために悩んだこと、不安だったことをお察しします。文章からは、日頃もいろいろ模索しながらの日々だったようですが、この4年間がキラキラ輝いた思い出になると思います。私もマネージャー業を経て、就職後は秘書をしています。マナさんもこの経験が人生を豊かなものになればと願います。お疲れ様でした。