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2025.07.22
OB情報

SHUKYU CONNECTED #2

 筑波大学蹴球部は高等師範学校を起源とし、1896年から数えて129年の伝統を誇ります。「ゴールポストを全国に」を合言葉に多くのOBが教員となりサッカーを普及してきた歴史があります。蹴球部OBには田嶋幸三さん、井原正巳さん、最近では三笘薫選手などがいらっしゃり日本サッカー界を引っ張ってきました。サッカー業界以外にも他業界で活躍しているOBが多々いらっしゃいます。

 SHUKYU CONNECTEDはそんな様々なOBにインタビューを行い記事にすることで、現役部員がOBを、OBが他のOBを知る機会を増やし交流を促進させることが目的です。この記事を作成するにあたり多くのOBの活躍を知りました。それを少しでも知っていただけると幸いです。

 第2回は株式会社電通プロモーションプラスで活躍されている橋本慶さんです。橋本さんは現在OB会である茗友サッカークラブの理事長として活躍されています。現役時代、卒業後と蹴球部で多くの仲間と出会えた橋本さんの蹴球部に対する想いをぜひ感じてください。

 身中学校は名古屋市立日比野中学校で、Jリーガーを二人輩出するような強豪校でした。高校でもサッカーを続けたいと考え、学力も十分だったため、愛知県立熱田高校を選びました。県内の県立高校の中では比較的強く、県大会でベスト四に入るか、入らないかの学校でした。 関東や東京の私立大学も受験し、いくつか合格しましたが、サッカーを続けたいこと、早く教員になり指導者になりたいという高校時代の夢があったため、筑波大学を第一志望としました。また、サッカー部の監督が代々筑波大学蹴球部出身だったことも影響しています。 就職活動時は、教育実習も経験し教員免許も取得しましたが、学校以外の社会で、やや派手な仕事がしたいと考え、マスコミ関連の業界を受けて現在の会社に入社して二十四年になります。
 蹴球部では私はセンターバックのポジションで、チームを引っ張る役割が多かったです。 現在のプロデューサーという立場では、企画立案から制作、撮影、現場の進行や様々なスタッフや会社との交渉など、多岐にわたる業務があります。チームをリードし、情報をまとめて進めていく仕事は、センターバックでチーム全体を動かしていた経験と似ている部分があります。新入社員の頃は長時間労働が当たり前で、クリエイティブ部署での作業時間も長かったです。 しかし、広告が世に出たり、プロデューサーとして携わった仕事が成果を上げたときの達成感は大きいです。クライアントから「話題になりました」「商品が売れました」と評価をいただくと、やりがいを感じます。また、有名人との撮影など、刺激的な仕事も経験しています。
 蹴球部への思いを話すにあたってジョイフル本田つくばFCは欠かせません。ジョイフル本田つくばFC設立の背景には、蹴球部の歴史があります。かつて蹴球部の部長であった森岡先生が、大学院生にプレーを続けるよう指導し、風間八宏さんのためにジョイフル本田の本田会長と協力してサッカー部を設立しました。 私は就職浪人時に同級生の誘いでジョイフル本田つくばFCに参加し、その後15年間所属しました。この経験を通じて、蹴球部の様々な世代の先輩後輩たちと交流することができました。 また、三十歳の頃にはTSCや蹴球部の三軍、二軍と一緒に活動する機会があり、現役選手と練習を共にしました。当初は変な目で見られていましたが、徐々に信頼を得られたと思います。 現在は、OB会茗友サッカークラブの理事長として、現役選手への還元や世代を超えたコミュニケーションに努めています。同期との繋がりに関しては、ここ数年は行っていませんが、卒業後しばらくは年末の仕事納めの次の日に東京で同期の飲み会を幹事として開催していました。地方から酒を送ってくれる同期もいました。 最近は出張が多かったため、地方に行く際に近隣の同期や後輩を呼んで飲み会を開く活動を地道に続けています。 学年のLINEグループでは、誰かが他の同期と会うと写真を共有し、安否確認を取り合っています。
 B会の主なミッションは、現役世代への支援とOB会費の徴収、そして現役部員の活動を多くのOBに知ってもらうことです。理事会では会計、広報活動、名簿管理などを理事会メンバーで運営しています。 OB会費の納入率向上のため、現役部員の活動を積極的に発信し、OBの関心を高める取り組みを行っています。また、地域ごとのOB会合への補助や、世代間交流を促進する活動を行っています。中筑定期戦での人員確保や、毎年のYC&AC定期戦での先輩方との交流が印象的です。特に、昨年10月に行った田嶋幸三氏の日本サッカー協会会長ご退任の労をねぎらう会の幹事を務めたことは、大きな経験でした。また、出身地域別の交流会や、現役シーズンに合わせた全国からの集まりなども検討しています。 現役部員からは、様々な業界で活躍するOBへの就職相談や、地域別の交流会の企画などを検討しています。また、 OBの中には情報をこまめにチェックしている方が多く、使命感を持って会費を納入してくれる人もいます。 一方で、蹴球部から離れてしまった世代のOBに対しては、現役の活動を伝え、関心を広げることを行っています。メール配信などを通じて、現役部員の活動を伝えることで、納入につながればと思っています。


 私自身、蹴球部のおかげで多くの人と出会い、様々な経験を得ることができました。様々な個性の人がいることを受け入れ、お互いを認め合い、楽しむことが大切です。なりたい自分や選手を目指すことが最優先ですが、お互いをいじり合いながら高め合うことが重要です。 社会に出る前の最後の学生時代なので、その時間を満喫してください。真面目な活動と少し不真面目な活動のバランスを取りながら、様々な経験を積んでください。 特に四年生は残り少ない半年間を思いっきり楽しんでください。そして社会に出た後は、OBとして一緒に筑波大学蹴球部をサポートしていただきたいと思っています。