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2023

#160 4年間の意味(中野晃/4年)

筑波大学蹴球部のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
筑波大学人文文化学群人文学類4年の中野晃と申します。


私のことは知らない人がほとんどであると思いますので、自己紹介させていただきますと、出身は北海道札幌市で、サッカーとの出会いは小学2年生の時でした。


通っていた小学校の前でサッカースクールのコーチが、入会すれば好きなポケモンカードをプレゼントしてくれるというので、私はすぐに家に帰って母親に言いました。



「サッカーやりたい」 と。



本当は、当時最大のHP200を誇ったホエルオーがほしかっただけですが。



対して、母親は言います。
「スクールは少し高いから、サッカーをしたいなら少年団に入ればいいんじゃないの」



「・・・、わかった。」



後に引けなくなった私は、「本当はホエルオーがほしかったからサッカーしたいと言った」などとは言えず、次の日から少年団に入っていました。
当然、ホエルオーもゲットできていません。



これが私とサッカーの出会いです。
入団したチームは小学二年生以下が自分しかおらず、上級生から怒られまくっていました。泣いたり吐いたりしながら親に練習に連れていかれることもしばしばあったと記憶しています。



自分が筑波大学蹴球部でサッカーをできたのは両親とホエルオーのおかげです。
以上、自己紹介でした。



当ブログでは多くの部員と同様、せっかくの機会なので蹴球部で過ごした4年間を振り返ろうと思います。まとまりのない文章ですが読んでいただければ幸いです。









公式戦出場時間約45分。青白(紅白戦)出場0。練習試合3回。
これが私が蹴球部で過ごした4年間です。

公式戦に初めて出場できたのは4年生になってからで、公式戦出場2試合目にして3度目の前十字靭帯の断裂によって、同期より一足早く選手生活から身を引きました。

正直、書いていて非常に悔しいです。
自分が情けなくなります。

ただ、これは紛れもない事実であり、もう変えることはできません。
すべてが自分の選択の結果です。

体が硬いのにストレッチをしない、自主練といって脳死でボールを蹴っているだけ、練習の振り返りはミスを見て落ち込むだけ・・・。
後悔するような選択はまだまだあります。

当然ですが原因はすべて私にあります。靭帯の断裂も起こるべくして起こったことです。
これを見てだらしないと思った人にはすぐにでも自分を反面教師にしてもらいたいです。こんなブログを読むのはやめてストレッチでもしてください。







と、振り返るとろくな4年間ではなかったことが分かります。
数字の上でもそうですが、定性的に評価しても「ろくでもない」という感想が第一にこぼれてきます。自分はダメな人間であると痛感せざるを得ません。


ただ、ここでリトル中野が熱い言葉で私に問いかけます。
「ろくでもない大学4年間を送ったことが、お前がこれからの人生をろくでもないものにしてもいい理由になるのか?」と。


そんなことはないはずです。


過去の自分は今の自分を制限するものではなく、乗り越えるべきものです。
「以前できなかったから今回もできない」のではなく、「以前できなかったからこそ、今回はできるようになる」ことが重要であると考えます。


「この大学時代があったからこそ今の自分がある。」
こんな風に自分を誇れるようになることが、私の今の目標の一つです。


事実は変えることができませんが、この事実に与える意味は変えられます。


今までだってそうしてきました。
ミスをしてもそれは結果ではなく、目標の達成に必要な過程である。
先の見えないリハビリで無駄とも思えるような時間の費やし方をしても、これだけ長引いたからこそみんなの前で1グラでサッカーできたときの喜びは大きいはずである と。
そんな風にメンタルの落ち込みやすい自分に発破をかけてきました。


当たり前ですが、まだまだ人生これからです。


大学での4年間は単なる負の4年間ではなく、これからの自分が頑張る理由として次のステップに進んでいきます。









最後に


私は筑波大学蹴球部に入るという選択をして本当に良かったと思っています。
過ごし方に対する後悔こそあれども、入部するという選択には一切の後悔はありません。


この4年間で得られた経験は何か、どんな成長ができたのかということはわかりませんが、より一層サッカーへの思いが強まったということには確信を持っています。
それは自分とは比べ物にならないほどにサッカーへの思いを持つ部員が多くいたからです。


「サッカーっていいな」


周りを見てこんなことを考える瞬間は何度もありました。


そして、そんな経験ができたのはこれまで自分を支えてくださった指導者の方々や先生方、家族の存在があったからです。感謝してもしきれません。
ここまでサッカーを続けて来られて本当に良かったと思っていますし、これからもサッカーに熱を注げるような日々を送っていきたいと思っています。
本当にありがとうございました。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。





筑波大学蹴球部

人文・文化学群人文学類 4年

中野晃


WRITER:中野晃
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