関係者の皆様、いつも筑波大学蹴球部を応援していただきありがとうございます。2019シーズンも引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。
今シーズンは新たなビジョンをもとに、スローガン・目標を設定して活動してまいります。この場を借りて、筑波大学蹴球部の想いを綴らせていただきます。
“大学日本一”とは。
全てはこの問いから始まりました…。
今まで筑波大学蹴球部は漠然と“大学日本一”という言葉のもとに活動してきました。今年も例年通り、漠然とした目標に向かう事もできました。
昨年の9月ごろより3年生中心に話し合いを進める中で、ふとその目指してきた“大学日本一”について考えてみるとなかなか明確な答えにたどり着きませんでした。
例えば、
インカレ優勝=“大学日本一”
でしょうか。
マネジメントポイント減点ゼロ=“大学日本一”
でしょうか。
結論、“大学日本一”という言葉は曖昧なもので、定義などなく、相対的なものでしかないのです。
そして、なぜ大学日本一を目指す必要があるのか?
日本一にならなければ意味はないのか?
という問いにもぶつかりました。
大学日本一になることは、最終目的ではないはずです。
本気で頂点を目指す、その過程で得られる何か。
それこそが最重要だということに気づいている人は、実は多いんじゃないでしょうか。
ただ私たちは“大学日本一”という言葉に惑わされ、本当に大事なことを、日本一のその先にあるものを探すことをサボってきました。
そんな状態で、“大学日本一”を最重要課題として掲げることはむしろ危険なことだと私たちは捉えました。
“大学日本一”を掲げる必要性などないのです。
私たちはもっと絶対的な存在でなければならない。
絶対的な強さと高みを追求しなければならない。
もっと部員一人一人が絶対的に活き活きと活動できる組織でなければならない。
そのような組織になるためには何が必要か。
ビジョンだ。
組織をより高みへ引き上げるツールとしてビジョンを設定することが必要だということです。
そしてそのビジョンこそが、「日本一のその先にあるもの」であるべきだと考えました。
私たちはミーティングを重ね、新たにビジョンを設定しました。
『人の心を動かす存在』
これが筑波大学蹴球部が今シーズンより掲げるビジョンです。
私たちが目指すチームの理想像を挙げると、
「サッカーが強いチーム、フェアプレーができるチーム、ピッチで戦う選手が奮起する応援ができるチーム、地域に愛されるチーム、落ちているゴミを拾えるチーム、人に夢や感動を与えることができるチーム…」
と具体レベルでは延々に出てきます。
これらを踏まえた本質的なものとして、
『人の心を動かす存在』
というものがあると私たちは考えました。
このビジョンのもと、部員全員が行動することで、結果的に大学サッカーや日本サッカー、さらには日本の社会を牽引することができると考えております。
『人の心を動かす存在』というビジョンのもとに今シーズンのスローガンと目標を設定しました。
スローガン
『躍心』
2019シーズンのスローガンは『躍心』です。部員個人として心が躍っている状態、そこから波及して周囲の人の心が躍っている状態、この2つの状態がこのスローガンには込められています。この想いを持って日々の挑戦をしてまいります。
目標
①「タイトルを獲る」
ビジョンを追求する上で、この「タイトルを獲る」ということは必須事項であると捉えています。TOPチーム・Bチーム以下の全カテゴリで、すべての蹴球部員がタイトルという結果を追求し、絶対的な強さを証明します。
②「凡事徹底」
当たり前のことを当たり前にできずに何が成し遂げられるであろうか。また「凡事徹底」には、他人の追随を許さないほど当たり前を極めるという意味もあります。私たちは当たり前を極め、他大学を寄せ付けない絶対的な存在となります。
筑波大学蹴球部の新たな挑戦が始まります。
新たなビジョンのもとに新たな組織として生まれ変わる筑波大学蹴球部を引き続きよろしくお願いいたします。
2019年1月16日
筑波大学蹴球部
