#52 感謝と反省(神田敬邦/4年)




3個上、2個上、1個上が最高の学年?
違う、俺たちが最高で最強の学年になる。
絶対になれる。

筑波を支えるのは他の誰でもない俺だ。



平素よりお世話になっております。
筑波大学蹴球部という組織で主務を務めております、体育専門学群4年の神田敬邦と申します。
年の瀬に自分の拙い文章が世に出ることを大変恐縮に思っております。


まずは、2019シーズン筑波大学蹴球部を応援してくださった皆様、誠にありがとうございました。応援してくださった皆様のご期待に添える結果を残すことはできませんでしたが、皆様のご支援ご声援が私たちの力になりました。この場を借りて感謝申し上げます。


冒頭より、僕が経験した大学サッカーという、4年間の青春の備忘録の一部を抜粋させていただきました。文字に起こしたものを改めてみると恥ずかしいです。



簡単に自己紹介をさせていただきます。

出身は広島県の世羅郡という片田舎。
街へ出る電車は1日5本。
良くも悪くも15歳までその地で育ち、高校からは地元から車で1時間弱離れた府中市という少々グレードアップした田舎で過ごしました。
中学と高校では毎日サッカーをしました。
大学進学を希望した自分は高知大学を受験しますが、不合格。
浪人を決断し、親元を離れ予備校に入り、ひたすら教材と向き合い、夢にまで見た筑波大学の合格を掴み取りました。



今季、自分は筑波大学蹴球部という日本最古のサッカーチームの主務を務めさせていただきました。自分は就任し「チームを勝たせる主務になる」という目標を掲げていました。こんな自分が主務生活を送って何を思ったか、興味のある人に届いてほしいと願い、綴っております。



12月16日、大学サッカーの聖地「西が丘」にて吹かれたホイッスルは、僕たち4年生に大学サッカーの終わりを告げました。

『今季の筑波大学蹴球部に残された最後のタイトルを必ず獲る』

そう誓って挑んだインカレのタイトルも、総理大臣杯・関東リーグと同様に“最強明治”が手にしました。



明治大学の主務がこんなことを言っていました。
「僕たちは現状に満足していない、今のままじゃダメだという雰囲気がチーム全体にある」

天皇杯予選優勝・アミノバイタルカップ優勝・総理大臣杯優勝・関東リーグ首位独走中だった明治が言うんです。
勝っている現状に満足せず、出来ないことに真摯に向き合う。勝ち続ける中で修正するんだ、と。

凄い、本当に凄いと感じました。
常勝軍団になるためには『底無しの向上心』が必要不可欠な要素だと学びました。
全てのタイトルを狙う、筑波の後輩たちに伝えたいです。



それではなぜ筑波は思ったような結果を残すことができなかったのでしょうか。もちろん上述したものが筑波に足りなかったということは言うまでもありません。
ただ、それだけじゃない。筑波に足りなかったもの。

それは、、

『一体感』

だと思っています。


はい??
と思った方、いるのではないかと存じます。
「筑波ってSNS見てると、いろんなイベントやったり、みんなで応援したり、全員仲良さそうで一体感ありそうじゃん?」

同期の田中昂あたりからは、「何言ってんの?一体感は勝敗に関係ないでしょ」とヤジがとんできそうですね。



もう少し詳しく説明させてください。


一般的に「一体感」は同じ目的・目標を目指したいという気持ちを養い、「理念・ビジョンへの共感度」を高め、「主体性」を生み、「コミュニケーション」を活性化させ、さらに「一体感」を生むという好循環を巡らせるとされています。
ここで指す『一体感』とはピッチ内外それぞれに分けられます。


ピッチ内の一体感がある状態とは、
ピッチに立つ資格のある者が筑波の勝利のために最善を尽くす状態を指します。
最前を尽くすとは、取り得る手立ての中で最も良いと思われることを全て行う、全力でことにあたる、といった意味の言い回し(webio辞書 国語参照)です。
目の前の勝利のためには身体も頭も整えなければいけません。


ピッチ外の一体感とは、
ピッチに立つ資格のない者が筑波の勝利のために最前を尽くす状態を指します。



どゆこと?w
もうちょい具体的に説明してくんね?ww
同期の金井伸悟あたりから聞かれそうです。



それすなわち、

筑波大学蹴球部に一体感がある状態とは、
ピッチに立つ者・立たない者の全員が、筑波の勝利のために、自分のできるすべてのことを考え実行している状態
を指します。


ピッチに立つ資格を持つ者が、目の前の試合のために身体のコンディションを整え、相手の情報、戦術やゲームプランを頭に叩き込んで試合に臨むのは当たり前です。前後半の45分間切れ目なく続くサッカーにおいて、とても大切なことです。


それでは、ピッチに立つ資格のない者が、筑波の勝利のためにできることとは何でしょうか。


挙げきることなんてできません。
ピッチ外で出来ること、“すべて”です。
今まで部としてやってきた伝統を全力でやるでも、新しい何かを始めて全力でやるでもいい、TOPからB3まで全員が、です。


たしかに筑波の部員は仲がいいと思います。
上下関係もほとんどなく、後輩が接しやすいように先輩も振る舞ってくれます。周りから見れば一丸となっているように見えるかもしれません。


ただ、今年は『一体感』が足りなかったと個人的には感じています。
Bチームが一体となってTOPのレベルを突き上げることも、全員がお互いのカテゴリのチームを本気で応援することも、頭の中に同じイメージを描いて相手ゴールに迫ることも、同じイメージを描いてゴールを守ることもできなかった。
TOPからB3まで、カテゴリ関係なく全部員が、本当の意味で『一体感』を持つことはできなかったのが今季の結果を招いてしまったのではないか、と。



引退が決まって2週間、明治がインカレを獲って1週間が経ちます。ここまで今季は一体感がなかったと述べてきましたが、インカレは違った、とも思っています。
あのインカレ前の部内の雰囲気でシーズンすべて戦うことができていれば、違った景色を見ることができてきたかもしれません。

正直、僕はまだ今の現実を受け入れられていません。まだこれまでのように桐の葉をつけた同期の仲間たちや愛してやまない後輩たちと一緒にピッチで戦えるんじゃないか、明日には笑顔で1Gに集まってるんじゃないかと思っています。



僕は筑波大学蹴球部というチームが大好きです。
この組織には愛情しかありません。
大好きなこの組織を今後は応援し続ける存在になろうと思います。
後輩たちが”強い筑波”を取り戻してくれる、そう信じています。



まとまりがなく、主張したいことは結局なんなのかと思われるかと存じます。

ただただ、後輩たちにこれからの筑波を頼むということと、応援してくださった皆様への感謝が伝われば幸いです。


このような拙文を最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。
今後とも筑波大学蹴球部を何卒よろしくお願い申し上げます。



筑波大学蹴球部
2019シーズン主務
神田敬邦