#42 医者とプロサッカー選手と大学生 (藤川晴基/4年)


どうも。蹴球部所属、医学群医学類4年、藤川晴基です。



敢えて自分の特徴を述べるとすれば、医学部でありながら蹴球部のトップチームに所属した稀有な人間であるということでしょう。
入部して最初に4軍に配属された自分は、1年生の冬に飛び級でトップチームに上がり、有難いことにこれまで計1年くらいはトップチームにいました。


そんな自分が書き残せることとしては文武両道を極める極意かもしれません。


それは、 【好きになること】 です。


終わり。






これから先は、大学でサッカーを真剣に続けている人だけに向けたものです。それ以外の人はごめんなさい。かなり長いので30分以上時間がある人は読んでみてください。



テーマはシンプルです。
【あなたはなぜ大学でサッカーをしていますか。】



「特に理由なんて無い。サッカー部があったから。ずっと続けてきたから。好きだから。」
それぞれなにかしら理由はあるでしょう。
そんな曖昧な想いじゃない!と思った人は次のような理由でしょうか。


「プロになってサッカーで飯を食っていく。」


蹴球部のトップチームはほぼ全員がこの想いを胸に日々研鑽を積んでいます。
プロになってから活躍するためのビジョンがあり、自分の生活のすべてを捧げる覚悟があります。

そんなトップチームに於いて自分だけ異な存在でした。医者になることは入学した時点で99%決まっていたからです。 そんなある日、それまで考えなかったことに考えが及びました。



「プロにならない自分はなんのために大学でサッカーをしているのだろうか。」



いま皆さんも考えてみてください。自分は絶対にプロになるという揺るぎない気持ちがない人は特に。



いつから将来の夢はプロサッカー選手だと胸を張って言えなくなったのか。



義務教育のステージではサッカーというスポーツを一所懸命に頑張ることは人間的成長に大きく寄与するでしょう。
高校生では華のサッカー部で絵に描いたような青春を謳歌できるかもしれません。



しかし、「それらの事象は大学生でも当てはまりますか?」

大学生は、子供のようにサッカーを通して大きく人間的に成長しますか?

大学生は、サッカー部だとモテますか?



大学生はそれまでの小中高生とは大きく異なると僕は考えます。 高校までサッカーをしていたからと、何も考えずに大学でもサッカーを続けていませんか?



「サッカーを続けるという決断をしたのではなく、サッカーをやめるという決断ができなかっただけではないですか?」



大学で真剣にサッカーをするということはすなわち、様々なものを犠牲にすることと同義です。
バイトと飲み会と旅行で構成されるような一般的な大学生とは別世界です。



「多くの犠牲に見合うほどの対価がありますか?」



僕の蹴球部同期には、サッカーをやめるという決断をして新たなチャレンジを続ける勇気ある人たちがいます。
それが正解とは言いませんが、一つの選択肢であることは確かです。

ここで残念ながらまた一つ議題が増えました。



「4年間フルでサッカーをする必要がありますか?」



問題提起が多すぎてうんざりしますよね。でも最後の学生生活をよりよくするために考えてみてください。
別に4年もサッカーをしなくてもサッカー部の友達はできたし、十分思い出もできたから3年くらいでサッカーをやめてもいいんじゃないでしょうか?


医者になるなら医学の勉強をするべきで、就活のためにはボランティア等したりインターン行ったりしたほうが将来のためになりませんか。



ここまでの議論で、プロにならないであろうあなたは
「なぜ、4年間、様々な犠牲を払い、サッカーをしているか。」



少しは真剣に考えられたでしょうか。 勿論その答えには正解なんて陳腐なものはないでしょう。

自分のため、親のため、家族のため、地元の友達のため、なんでもいいです。

一番重要なことは、自分の軸を見つけ、明確な理由をもって毎日を決断することです。

何も考えなくても、常に試行錯誤していても、4年間はあっという間に過ぎていきます。 

自分がどのような人生を歩みたいか、そのためにいま何をするのか。今日から決断し続けてください。



部員ブログというものは、大抵がその部活動の素晴らしさを盲目的に讃美歌の様に謳うことが常なので、天邪鬼な僕はどこか批判的で懐疑的な見地を提供してみました。


多様な観点から改めて大学サッカーの良さを再認識してほしいと願います。


筑波大学蹴球部はホントに素晴らしいですよ。


ちなみに僕が大学でサッカーをした理由は、楽しいからです。
サッカーはエンターテインメントですからね。 もちろん楽しめるようになるために、毎日一所懸命やりました。


それと、プロ予備軍の中で自分がどこまでできるか試したいというものも一つです。 結果的に多くの学びがあり、僕は4年間で一気に成長できました。


兎にも角にも、僕は蹴球部で4年間真剣にサッカーするという決断をしたことを誇りに思っています。



はい。最後に自分に問うてください。



【なぜあなたは大学でサッカーをしていますか。】



以上です。稚拙な文章で恐縮ですが無数の蛇足にもご容赦頂ければ幸いです。
後輩をはじめこれを読んだ方がこれから有意義な時間を過ごせる一助になればと思います。
皆様の貴重なお時間を割いていただき感謝申し上げます。
ありがとうございました。


筑波大学蹴球部4年
医学群医学類
藤川晴基