#32 チームとは誰か (田中昂/4年)


皆さんは「チーム」について深く考えたことはありますか?

チームのために、チームとして、チームの状況が、チームだから…

これまでの人生で一度は聞いたことのある、もしくは使ったことのあるフレーズだと思います。

しかし、ここで言うチームとは一体何なのでしょうか。
本ブログでは、

「チームとは概念でしかない」

という主張をダラダラと、
本当にダラダラと書いていきたいと思います。
また書いている途中で熱が入ってしまい、後半は読者を完全に無視したチームメイトへのメッセージのようになっています。

後半は蹴球部の一員になった気持ちで読んでいただけると幸いです。



まず主張を始める前に、自己紹介をさせてください。

体育専門学群4年の田中昂(タナカゴウ)と申します。

北海道札幌東高校を2016年に卒業し、同年4月に筑波大学に入学しました。
入部後は、4軍→5軍→4軍→3軍→4軍→2軍→3軍とカテゴリーの移動を繰り返して、

現在3軍(通称TSC)のキャプテンを務めています。
TSCは蹴球部で唯一、学生リーグではなく社会人リーグに参戦しているチームです。
2016年に初めて茨城県1部リーグに昇格し、その後2年間は茨城県1部リーグで残留、2019年シーズンは関東2部リーグへの昇格を目標に活動しています。



そんなTSCチームが社会人リーグを制すには難しいポイントが2つあります。

1つは、社会人リーグの開幕が学生リーグに比べて早く、かつ試合数が少ないという点です。
社会人リーグは新1年生が合流するよりも前の4月1週目に開幕し、6月までで全14試合の内9試合が消化されます。

昨シーズンは、前期3勝3敗1分 後期6勝1分でリーグ2位と、前期の成績が最終的な順位に大きく影響しました。


もう1つは3軍という難しさです。

1軍〜5軍まである筑波大学蹴球部では、必然的に中間の3軍は選手移動の多いカテゴリーとなります。
そのため、2軍にすぐにでも上がりたい選手もいれば、4軍に落ちずに何とか残りたいという選手が混在し、選手間でベクトルの違いが起こりやすい状況が出来上がってしまいます。

以上2つのポイントから、
「激しい選手移動があっても、選手全員のベクトルを揃えて早い段階から勝てるチームを作る」
ことがキャプテンとしての使命でした。


それを達成するために利用したのが「チームという概念」です。

2軍に上がりたい選手であっても、4軍に落ちたくない選手であっても、評価されるのは“如何にチームの勝率を上げられる選手であるか”という点であり、
個人の目標達成はチームの目標達成の先にあることを伝え続けました。

個人それぞれの目標とチームの目標が重なった時、初めて全員のベクトルが揃う。

これによって3軍特有のチーム作りの難しさを打ち消していきました。



チームの雰囲気を意識しよう。

チームの状態を考えよう。

チームとしてやるべきことは何か。

他の選手に良い影響を与えられているか。

チームに必要なことは何か。

全員で勝とう。



このあたりの言葉は何度も言いすぎてチームメイトは聞き飽きたかもしれませんが、

そのおかげもあってかTSCのチーム意識みたいなものはかなり高い水準にあると思っています。(もちろん要因はこれだけではなく、2年生中心にやってくれたチームビルディングプログラムや、普段から積極的に発信してくれている3,4年生、優秀なコーチ陣のおかげです。ありがとう!)



チーム発足から9ヶ月が経ち、
これまでのチーム作りはそこそこの成功だったと思っています。
しかしその一方で、個人的には「チーム」という言葉を使いすぎている危機感もあります。


それは試合に勝てなくなった時、自分がうまくいかなくなった時に、
・チームは自分に対して何もしてくれない
・チームの状況が悪くてどうしようもない
みたいなことを考えてしまう危険性が「チーム」という言葉にはあるからです。


概念でしかないはずの「チーム」が、自分達とは違う別の何かだと思い込んでしまうことで起こる現象です。

今は幸いにも順調にリーグ戦を戦えていますが、
この先苦しい展開になった時でも崩れずに戦い続けて勝ち続けないといけない。
そういう時に備えて、TSCへのメッセージのような形でこのブログを書いています。

このブログを通して、気づかないうちに変わっていたかもしれないチームの意味を再確認し、
さらに強いチームへと進化できたら最高です。



最後に、ブログのタイトルに戻ります。

「チームとは誰か」

大切なことなのでもう一度問います。



「チームとは誰か」



答えは簡単です。

チームとは自分達のことです。

チームとは概念でしかありません。

苦しい状況になった時にこそTSCのみんなには思い出してほしい。

チームが自分に対して何かをしてくれることはない。

チームとは自分達のことだから。

チームの状況が勝手に良くなることなどあり得ない。

チームとは自分達のことだから。

リーグ戦残り7試合、全部勝って優勝しよう。



筑波大学蹴球部4年
田中昂