#9 強い筑波,弱い筑波(修士1年/板谷隼)



こんにちは。

今シーズン,蹴球部で大学院生としてB3チーム(5軍)のコーチをしている板谷隼(いたやはやぶさ)と申します。

簡単に経歴をお話しすると,
小中高と奈良県で育ち
(センチュリーFC-法隆寺FC(真美ケ丘中)-ディアブロッサ高田FC(畝傍高)),
筑波大学体育専門学群に進学,
4年間の選手としての蹴球部生活を経て,
今年度は立場を変えてまた蹴球部に関わっています。


今回,ブログ担当者の秋田からお願いされることもなく勝手に書き始めていますが,無事に投稿されることを祈って書き進めます。
(書き上げてから連絡するスタイルで行きます。)


最近,つくば地域で出会うサッカー関係者以外の人に,
「筑波大学のサッカー部でコーチをしています」って名刺を渡すことがよくあるのですが,
その時, 「え,筑波大学ってめっちゃ強いですよね!Jリーガーに勝ったり!!コーチってすごい!!」 とか言われます。

違和感がすごいんですよね。


だって,僕は実際TOPチームに直接的な貢献はほとんどできていないし,
天皇杯のベンチには入らずスタンドで広報用の写真とか取りながら応援してるくらいなので。


その度に,
「確かに最近いろいろと話題にしていただいてありがたいばかりです。 でも僕は1軍じゃなくて,5軍の監督をやってまして,1軍にはそこまで多くは関わってないんですよね。」

「え!5軍まであるんですか!?すごい人数多いんですね!!」

大体これですね。


僕自身は別にTOPのコーチが偉くてB3のコーチが偉くないなんて卑下していないし,そんな風に思ってる同僚のスタッフはいないと思いますけど,世間一般的に見たらどうなんだろう。

5軍という響きに,(あ,気を遣われた?)と思うこともあります。
(そんな意図ない方がほとんどで自分の勝手な妄想かもしれません!!)

4年間,下の方のチームでうろうろして,最後も5軍だった僕の選手時代にもこういうことがあったし,いま下の方のチームにいる選手はそういうのがあればぜひバネにして頑張ってほしい。

僕の同期で,「サッカー教えてる子たちに『5軍』って言いたくなくて必死で頑張った」と言うやつもいます。



さて,僕が今年度の監督を務めるB3ですが,シーズンの結果目標を「シーズン勝ち越し」というところにおいてインディペンデンスリーグ関東2部を戦ってきました。

しかし,前期は9試合で2勝7敗。

巻き返しを誓った後期は5試合を消化して4分け1敗。

あわせて2勝4分8敗でまだ4試合残っていますが,シーズン目標は達成されないことが確定してしまいました。

現在の順位は10チーム中10位です。


強くはない。

むしろ弱いチームですよね。


ちなみに今シーズン,2軍以下のチームはどこも思い通りにはいかないシーズンを送っています。

「常勝」というスローガンは結果だけを見れば,リーグ戦首位を走るTOPチームしか体現に近くないのかもしれません。

「え,筑波大学ってめっちゃ強いですよね!」

B3のコーチやってるとすぐには頷けなくて。

B3も筑波大学だし。


シーズンの目標を達成して,一緒に戦う選手にもっといい経験をさせてあげたいし,もっと勝たせてやりたいと思っていたけど,現実は自分の力不足に悩む毎日です。

そんな弱いB3なんですが,ここ最近のトレーニングは雰囲気が良くなってきています。

4年生の ,

「勝ち越しはもうできないけれど,このまま終わるわけにはいかない。」

「今いるB3の後輩たちに先輩として何か残さなければならない。」

「一つでも多くチームを勝たせたい。」

という気持ちはより一層強く姿勢や言動に表れ, そう思ってひたむきに,試合に絡んでも絡まなくても,その背中を後輩に見せてくれる4年生を僕は誇らしく思うし,チームの雰囲気を作ってくれていると思う。

そして,この蹴球部の一番下のチームで腐ることなく,日々自分の限界を突破しようとサッカーに打ち込む選手みんなを誇りに思います。
(でももっとやれるはずだとも思う。)


このシーズンが始まった時から,選手には,

「TOPが日本一になっても,一番下のチームが強くなければ筑波大学蹴球部の価値は高まらない。
例えばこのチームがIリーグで大敗したり,練習試合で高校生相手にしょうもない試合をしても,それも『筑波』になる。その自覚を持とう。」

と,ことあるごとに言ってきたつもりです。


結果は大事で,やはり結果で「強さ」を証明できるのが望ましいのは当然だけど, 結果が出なくても,サッカーに真摯に取り組んで,筑波として「強くあろう」とすることがどれだけ重要か。

胸につける桐の葉にどれだけの誇りをもって,「筑波らしさ」をもって戦えるか。

そこにはこだわりたい。
(でも当然結果にももっともっとこだわれるはず。)


筑波大学蹴球部はTOPチームだけじゃない。

自主運営の理念のもと,選手活動以外のこともまじめに取り組みながら,すべての選手が自分の現在地点からそこでの活躍を目指して,自分の成長を強く望んで,必死にボールを追いかける。

その真摯な姿勢が,筑波が本当に強くあるために不可欠だと思うのです。

(そしてやっぱり,もっとやれるはずと自分にも言い聞かせる。)


以前ここでブログを書いた4年の山田和希は,記事公開時はB3チームでしたが,上のチームに昇格し,先週の公式戦でスタメン出場,得点も記録しました。

とても嬉しい。


今シーズンを共に過ごした選手たちが,来シーズンはもっと上のチームで,あるいは社会にでて活躍できるよう,シーズンの残り4試合を「常勝」の精神のもと,強くあるべきという「筑波らしさ」をもって勝利をもぎ取りたいと思っています。


10/7(土),10/14(土)の関東リーグホーム開催の前後でB3のIリーグも開催されます。 

「強い筑波」のなかでも「弱い筑波」かもしれないけれど,なんとか必死に「強くあろうとする筑波」を見せられればと思っています。

お時間のある方は,ぜひこちらの試合も見ていただけると幸いです。

TOPチームと同じ,それ以上の熱量をもって臨みます。



文章も話もついつい長くなってしまうたちで,反省はよくするのですが,今回も例によってつらつらと駄文を書いてしまいました。

難しいもので伝えたいことがうまく伝えられているかあまり自信がありません。

なので,ぜひグランドで選手の姿を見てほしいです。

そして選手は,恥ずかしくない『筑波』の姿をみせてほしい。




最後まで読んでいただいた皆様,誠にありがとうございました。

筑波大学蹴球部への変わらぬご声援,よろしくお願い致します。



筑波大学蹴球部 B3コーチ 板谷隼(修士1年/ディアブロッサ高田FC)